オーストラリアに滞在する人は、毎年7月になるとタックスリターンの申請がやってきます。
タックスリターンとは日本でいう確定申告や年末調整のようなもので、申告自体は簡単ですが事前に準備をしておいたほうがいいものがいくつかあります。
今回は、事前に準備しておくべきことの中でも大切な経費の控除申請方法とその申告手順について紹介していきますね!
まずは知っておこう!控除申請ができる経費
控除申請ができる経費は職種によっても変わってきますが、基本的には以下のとおりになります。
<仕事で発生した旅費や交通費など>
- 出張などで使う航空券や宿泊費
- 出張や仕事中の外回りなどで使ったガソリン代、交通費
- 接待やミーティングなど仕事関連で使った食事代
ただし通勤費用は含まれません。あくまで勤務時間内に使ったものや、出張などに限ります
<テレワーク(自宅勤務)の場合は電気代や機材など>
- 仕事で使う電気やインターネット代
- 電話やパソコン、デスク、プリンターなどの必要機材・器具
- 必要機材・器具のメンテナンス費用
パンデミック後は家で仕事をする人が増えたため、こういった部分で控除申請ができると正直助かりますよね
<ユニフォームや専用道具の代金>
- 勤務先のユニフォーム代
※職場で靴やエプロンやユニフォームを購入する場合において、指定されたものを購入する場合。
- 上記に限ったもののクリーニング代金
- 職業によって異なるが、専用の道具
※工具や包丁など、職種によって申請できるものが変わります。
<職場で必要な資格などの費用>
- セミナーなどに参加した際の費用
- それに伴う授業料や教材費などの費用
- 職場で必要な資格をとった際の費用
などがありますが、職種によっても申請できるものが変わってくるため自分の職種にあわせた控除申請をしましょう。
詳しい内容はATOのサイト(Deductions you can claim)で確認してください。
控除(ディダクション)申請の準備
タックスリターンにはDeductions(ディダクション)という申請フォームが、ステップ4(1-4まである中の4番目)にあります。
最終的にここで金額などを入力して申告を終了させるのですが、その前に必要な準備をしておきましょう。
レシートや領収書をとっておく
ディダクションで経費を申告したい場合は、仕事のために使ったガソリン代のレシートや仕事用に使うもの(シェフとして働いている場合の包丁だったり、修理業での工具だったり、出張などで使用した宿泊施設や交通機関のレシートや領収書などをとっておきましょう。
アプリをダウンロード
上記のレシートをATOのアプリにあるDeductionで追加することができ、追加した内容はタックスリターン時にアップロードすることで自分のタックスリターンの詳細に表示されます。
とても便利なサービスなのでぜひ申請前までにアプリをダウンロードしておきましょう。
Australian Taxation Office
Australian Taxation Office無料posted withアプリーチ
控除(ディダクション)申請の申告方法
準備が済んだらタックスリターンの時期になるまでとっておきましょう。
アプリの方にアップロードするのはいつでも構いませんが、忘れてしまう前に購入した時にしておくのがおすすめです。
アプリでのアップロード方法は以下のとおりになります。
こちらがATOアプリの画面。
この中の【myDeductions】を選択し、クリックします。
この画面では「2019-2020 financial year」と表示されていますが、アップロードするときは自分がどの年のものをアップロードするのか選択し、必ずその画面でアップロードしましょう。
仕事道具やユニフォーム・靴、ビジネスで使った旅費など費用を申告するときは、【Add expense】へ入力してください。
<Add expense>
【Add Photo】にはレシートや領収書の写真をアップロードします。
【Amount】には費用の額を入力してください。
【Transaction date】には取引した日、つまり購入日を入力しましょう。
【Description of expense】にはなんの費用を申告するのか詳細を記入します。
【Is this 100% claimable?】はONで大丈夫です。
【Expense type】を選択したら【SAVE】で完了です!
<タックスリターン時の画面>
【Deductions】の画面で合計の金額を入力します。
ここでも控除内容を選択します。
ワーホリや学生の人がよく控除申請する勤務先で使うユニフォームや靴などは【Occupation-specific clothing】を選択しましょう。
まとめ
ディダクションの申告はとても簡単なので、タックスリターンの際に必ずしましょう。
申請するものが多いほど、申請しないと損をすることになります。
またディダクションの申請時に虚偽の申請をすると罰金などが課せられる場合もあるため注意が必要です。
過度な申請は避け、必ず自分が仕事に必要な費用分を申請してくださいね
以上、タックスリターン時の経費の申告方法でした。