オーストラリアの警察証明の入手方法手順をわかりやすく解説

オーストラリア

オーストラリアで働くために必要な就労ビザや、永住権などのビザの申請の際に必要となってくる警察証明。

こちらはビザを申請した時点から受理されるまでの間、オーストラリアに1年以上住む場合に移民局から必ず求められる証明です。

今回はオーストラリアの警察証明の申請、取得方法をまとめましたので参考までにぜひご覧ください

オーストラリアの警察証明とは

オーストラリアの警察証明はNational Police Check(ナショナル・ポリス・チェック:NCP)と言います。

警察証明書はビザ申請の際に過去10年の間、1年以上住んでいた国の犯罪経歴を調べるために必要な書類です。

日本では警察証明書もしくは無犯罪証明書と呼ばれており、日本の警察証明書を日本国内で申請する場合は住まいの地域にある警察署(例:東京都に住民票がある、もしくは海外へでる前の住民票が東京都にあった場合は警視庁)で申請、取得します。

オーストラリア国内から申請する場合は、オーストラリアにある日本国総領事館で無料で発行してもらえ、発行までかかる期間はだいたい2~3ヵ月です。

日本の警察証明書もオーストラリアの警察証明書も、ビザ申請準備にはいるときにいつ申請するべきか決めておこう

オーストラリアの警察証明が必要なビザ

オーストラリアの警察証明が必要なビザはおおむね以下の通りです。

  • パートナービザ(820/801)
  • 永住権ビザ(887、189 etc)
  • 就労ビザ(485、482 etc)

※教師、デイケア(チャイルドケア)などの教育者関連や、看護師などを育成するコースに入る際、もしくは実際に仕事を開始する際、老人ホームなどで働く際に求められる場合があります。

National Police Checkの申請方法

オーストラリアの警察証明書は、

①オンライン申請

②書類をウェブサイトでプリントして記入し、該当機関に送付する

上記2択での申請方法があります。

ほとんどの人はオンラインでの申請を選ぶと思いますので、今回はオンラインでの申請方法を紹介していきますね

①必要書類をスキャンして用意しておく

申請の途中で必要書類をアップロードする必要がでてきます。

スムーズに申請をすすめるためにも、必要書類をあらかじめスキャンしPDFに変換しておきましょう。

<必要書類>

申請には100ポイント分の必要書類を用意する必要があります。

基本的には、パスポート(70ポイント)と、オーストラリアの運転免許証(40ポイント)の写真、名前が載っているページをスキャンすればいいでしょう

※免許証は表裏面両方スキャンしてください。

免許証がない場合は、

  • 出生証明書(Full Birth Certificate)の英訳版(70ポイント)
  • メディケアカード(25ポイント)
  • クレジットカード(25ポイント)

などをスキャンをして、書類の合計が100ポイントになるようにしましょう。

②AFPのウェブサイトへ行く

AFP(Australian Federal Police)のウェブサイトへ行き、National police checksをクリックして申請フォームを開きます。(赤丸で囲んでいるところ)

出典:AFP公式サイト

次のページで、オンラインでの申請を選ぶ場合は「ONLINE APPLICATION」をクリック、書類での申請を選ぶ場合は「MANUAL APPLICATION FORM (PDF, 1.8MB)」をクリックして書類をダウンロードしてください。

出典:AFP公式サイト

AFP公式ウェブサイト

「ONLINE APPLICATION」をクリックしてこの画面にきたら、下の「I have read and understood the instructions above.」にチェックをいれ「Start New Online Application」をクリックして申請をスタートしましょう。

③どんな証明書を提出するかチェックをいれる

出典:AFP公式サイト

100ポイント分の証明書にチェックしましょう。

申請を進めていくと書類や証明書をアップロードする画面がでてくるので、そこでアップロードするものにチェックをつけてください。

④フルネーム、誕生日などを入力する

出典:AFP公式サイト

自分の名字、名前、誕生日、メールアドレスを入力します。

パートナービザの申請で必要な場合、そのあとにある【Purpose of check】「Commonwealth Employment/Purpose」「33-Immigration/Citizenship-for Supply to the Department of Home Affairs」を選択してください。

⑤確認後、証明書をアップロード

出典:AFP公式サイト

④で入力した情報を確認したあと次のページに進み、③でチェックをいれた証明書などをアップロードします。

「100ポイント分の証明書をアップロードし、それらは正確な情報だ」という部分にチェックをして、次のページに進みましょう。

⑥自分の詳細の確認と、電話番号などの入力

出典:AFP公式サイト

再度、詳細の確認と

  • 生まれた国(日本)
  • 日中連絡がつく電話番号
  • オーストラリアの免許証があればその番号
  • 免許証があればどこの州で発行されたか

を入力してください。 

⑦住所の入力

出典:AFP公式サイト

オーストラリアの住所を入力します。(現時点でオーストラリアに住んでいるか住んでいないかの質問でYesにした人のみ)

書類を届けてほしい住所が住んでいるところと違う場合は、下記にポスト用の住所を入力する場所があるので入力してください。

10年以内に住んでいた場所の住所を入力する必要があるので、それも入力しましょう

⑧支払い

入力したすべての情報を確認後、次のページに進み名前の再確認と金額が表示されます。

出典:AFP公式サイト

問題なければチェックをし、「Confirm Payment」をクリックして支払いをしましょう。

支払い画面ではクレジットカードもしくはデビットカードを選択し、カード番号を入力して「Pay now」をクリックしたら支払い完了です。

費用は42.0AUDです。(2021年2月時点)

出典:AFP公式サイト

支払い後はこういった画面がでてくるので、この番号は控えておきましょう。

これで申請は終わりです

入力したメールアドレスに申請完了のメールがくるので、警察証明が無事届くまでは保管しておいてください。

警察証明の原本は、だいたい申請から10日前後に届くでしょう。

届き次第、イミグレーションのアカウントにて提出する必要があります。

万が一提出した書類に不備があったり、指紋採取が必要な場合は連絡がきますのですぐに対応しましょう。

まとめ

ビザを申請する上で必要な警察証明書。

取得方法はいたって簡単なのですぐに入手できますが、有効期限は発行してから1年の間だけです。

早めに取得するのに越したことはないですが、申請してから1年の間にビザが降りない場合は再度申請が必要となってしまうため、ビザの申請にあわせてすぐにとる必要はないと思います。

私の場合は、パートナービザの申請をする際はオーストラリアに来てまだ1年も経っていなかったため、いったん警察証明書の提出を見送りにしていました。

それから申請後1年以上たった頃に、追加書類として提出するようにとイミグレーションの人から連絡がきてその時に取得しました

現在のパートナービザは23か月から29か月の間にとれるのが平均だそうですが、こうして連絡がくると「あぁ、私のビザの確認がちゃんとされてるんだ!」と確認ができてちょっと安心したのを覚えています。

申請後だいたい1週間程度で指定の住所に届くため、有効期間を考慮して取得するのがおすすめです。

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