日本で妊娠が発覚すると、まず妊娠検査薬で確認した後に産婦人科へいきますよね。
では、オーストラリアで妊娠が発覚したらすべきことはなんでしょうか?
日本とオーストラリアでは制度や仕組みが違うため、はじめから産婦人科にいくことはありません
今回はオーストラリアで妊娠が発覚したあとにすべきこと、そのあとの流れを簡単に紹介していきます。
オーストラリアで妊娠してるかも?と思ったら
まずオーストラリアで妊娠してるかも?と思った場合、日本と同じように妊娠検査薬でセルフチェックしましょう。
妊娠検査薬は薬局やColesなどのスーパーマーケットで購入することが可能で、事前に買っておく場合はAmazonなどオンラインショップなどで安い時に購入しておくとお得に手に入れられますよ。
有名なブランドでいうと、
- Clearblue
- First Response
- Pregnosis
などがあります。
この辺を購入しておけばまず間違いないでしょう。
検査薬で陽性だったらまずはGPへ
検査薬でチェックして陽性反応がでたら、かかりつけもしくは家の近くのGPへ予約をいれましょう。
予約時点で「first pregnancy check-up」と伝えればスムーズに対応してもらえますよ
GPでの診察では、血圧をはかったり身長体重のチェック、初めての妊娠か経産婦なのかなどの軽い問診をしたあと、もう一度妊娠検査をします。
一般的に尿検査か血液検査での検査になりますが、だいたい尿検査のみのところが多いでしょう。
GPによっては血液検査用のReferral Letter(Reference)をだしてくれるので、そこで妊娠中に必要な免疫があるか、陽性かのテストをするために血液検査を受けにPathologyへ行きましょう。
オーストラリアでは検査ごとに機関が違うため、検査が別である場合GPで完結することはまずありません。
妊娠中はいろいろな検査でさまざまな場所へいく必要があり、検査によっては予約も必要なので大変です……
検査のあとは次の予約をして検査結果を待ちます。
また、セルフチェックの妊娠検査をして陽性が出た時点で葉酸(Folic Acid)を飲んでいない場合はすぐに飲み始めましょう。
葉酸を飲むことで赤ちゃんに必要な栄養素がいき、奇形や病気などの予防にもなると言われています。
GPの検査でも陽性がでたらGPでのチェックアップが開始
検査結果が陽性だった場合、2度目のGPの診察では前回同様に血圧をはかったり体重をチェックをします。
他にも出産までの流れを確認したり、心拍確認のはじめのエコーのReferral Letterをもらうでしょう。
エコーはこちらでUltrasoundといい、Radiologyで行われます。
大体8週前後にエコーをとる必要があるので、Referralをもらったらすぐに予約をしましょう。
Radiologyによって微妙に値段が違うため、予約の前に何件か値段の確認をするのがおすすめ
エコーの結果赤ちゃんの心拍が確認できたら、いよいよ出産に向けた準備がはじまります。
赤ちゃんの心拍確認後、出産する病院やスケジュールを決める
赤ちゃんの心拍確認後、GPで診察を受けましょう。
この診察では赤ちゃんの出産予定日や、どの病院で出産を希望するかなどを話し合います。
出産する病院は、まず公立病院(public hospital)か私立病院(private hospital)を選び、そこから自分で選びましょう。
だいたいここかここになりますね~といった感じで住んでいる地域から近い病院を勧められるので、事前に行きたい病院や病院の評判などを調べておくことが大事です。
Private insuranceに入っている人は基準を満たしていれば病院費用がいくらかカバーされるので、私立病院のオプションもありますが、メディケア保持者は公立病院へいけば病院費用が無料なので公立病院を利用するのが無難でしょう。
実際に私は公立病院で出産しましたが、特に問題はありませんでした!
私立・公立両方経験している先輩からも違いは「同じ医者との検診」「予約制で待ち時間が少ない」出産後の「病院食」と「個室」の点くらいだよと言われましたよ
どちらを選ぶかは本人・家族次第ですが、出産現場に関して差異はあまりないのでなるべく家の近くで行きやすい病院を選ぶといいでしょう。
また、Nuchal Translucency Testing(NTテスト)を受ける場合は12週前後に受ける必要があるため、必ずReferral Letterをもらっておく必要があります。
NTテストは染色体の異常をチェックするためのエコー検査で、検査は任意です。
ケアはGPケア・助産師ケア・スペシャリストケアから選べる
だいたい12週くらいになるとGPの担当医師が出産病院に報告し、出産病院から直接SMSが届きます。
私はブリスベンの公立病院の1つであるRBWHからメッセージが届きました
メッセージ内容は、
「We have received your antenatal referral(出産前(妊婦のため)の紹介を受け取りました)」
といった感じで始まり、マタニティケアのオプションがあるので希望があれば表記されているEメールアドレスに名前、誕生日、住んでいる地域、出産経験などを一緒に送ってくださいと書いてありました。
基本的にサポートが充実しており当日の出産まで立ち会ってくれる助産師ケアを選ぶ人が多く、一番人気のため空きがなければGPケアになるでしょう。
空きができれば途中で変更してくれる場合もあります!
助産師ケアでなくても出産までに数回助産師との診察があるので、どうしても助産師ケアを受けたい場合はその時に再度聞いてみましょう
私は運よく助産師ケア(Midwifery care)が空いていたため、1回目も2回目も16週くらいから妊娠までの期間そちらで面倒をみてもらえることになりました。
少し早いけど給付金制度なども調べておこう
市民権もしくは永住権を持っている場合、カジュアル・パートタイム・フルタイム関係なく働いている人は一定の基準をクリアしていれば「Parental Leave Pay」が取得でき、働いていない人や基準に満たなかった人でも「Newborn Upfront Payment」が取得できます。
また「Newborn Upfront Payment」を取得する人の中で、家庭総収入によっては「Newborn Supplement」という追加給付金が手に入るので必ず申請しましょう。
考えたくないことですが……もし出産までに何らかの形で20週以降400g以上の赤ちゃんが死産になってしまった場合は、申請すると「Stillborn Baby Payment」という給付金が支払われます。
こういった給付金制度について知っておくことで、産後の生活が少しでも楽になるのでしっかりと活用してくださいね。
まとめ
妊娠がわかったら、まずはGPにいき再度検査をしてもらって妊娠を確定しましょう。
それからは流れにそって検査や診察をしていけば大丈夫です。
12週を過ぎて出産病院からの連絡を受け取った後は各ケアの下、出産までケアを受けながら妊娠生活を過ごしてくださいね。
以上、オーストラリアで妊娠が発覚した場合にすべきことを紹介させていただきました。
妊娠生活はホルモンバランスの乱れなども関係して、期待と不安が混じった気持ちになりやすいですが、家族や担当医をしっかり頼って心身とも健康にお過ごしくださいね